チームヨコモセッティング TIPS

written by Yukijiro Umino

BD8 トラブル シューティング

いつもヨコモ製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
先日発売を開始し、すでに各地で高評価を頂いている最新の競技用ツーリングカーBD8ですが、駆動系の組み立てや取り扱いに関して、より良い状態で走行していただくためのノウハウをお知らせします。

◆ベルトの歯飛びに関して

 BD8のシャーシ・リア部分は積極的にフレックスするようにデザインをしていますが、これによりピッチングした際にリアベルトが歯飛びするのでは?といったお問い合わせを頂きました。実際には歯飛びの原因はリアベルトではなくフロントベルトにあることが殆どです。
 また、その原因はキットに補足で付いている「3×3のセットスクリュー」を付け忘れているために、ベルトテンションカムがベルトが緩む方向に動いてしまいベルトが飛んでしまうことや、調整の忘れやクラッシュ、緩ませ過ぎの位置設定など色々な理由で、ベルトが「緩みすぎた状態」で走行を続けた為に歯飛びを起こしています。
 上記のような状態で走行を続けるとベルトの歯の部分が減り歯飛びを起こし、歯飛びした状態で使用したベルトは張り気味に調整・使用しても歯飛びを起こしてしまいます。ベルトの歯飛びを起こさない為には、・付属のセットスクリューを使用してベルトテンションカムを固定してください。

■ベルトが新品の時に緩ませ過ぎないように調整する。また、新品のベルトは1パック走行すると馴染んでくるので、その後ベルトの張りをチェックして頂き再調整をお願いします。これによりベルトは張り過ぎた位置に設定しなくても歯飛びはなくなり、「軽く」ストレスフリーに回ります。

◆キット標準スパーギヤ

 BD8のセンタードライブプーリーは各社汎用スパーギヤのセンター径に合うように設計しています。また、キット標準のAXON製114Tスパーギヤは、BD8にパーフェクトフィットするように特別に作られています。
 キット標準以外のスパーギヤをご使用になると、スパーギヤとセンタードライブプーリーとの勘合にクリアランスができることがあり、その状態でスパーギヤのセンター出しをされないままご使用になると、芯ブレを起こしてしまい結果的にスパーギヤの破損に繋がります。BD8用オプションパーツのメインギヤ取り付け用スクリュー(B8-630S●900)を使用することで、キット標準以外のスパーギヤでも確実にセンタードライブプーリーのセンターへ芯ブレなく固定することができます。

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