ドリフトミーティング スペシャルラウンド2019 -イベントレポート
DRIFT MEETING Special Round 2019 -Event Report
2019年のRCドリフトシーンの総決算となるドリフトミーティングSpecial Round-2019を谷田部アリーナにて開催しました。例年海外からの参加も多いイベントですが、今年も8ヶ国から23名の海外ドライバーが来日し、競技に参戦するとともに交流を楽しみました。3日間の開催で延べ人数は370名というビッグスケール。
審査を担当していただいたのは実車D1グランプリでもおなじみの鬼軍曹こと神本寿さん、そして実車ドライバーの中でも最もRCドリフトに詳しい上野高広さん、そして自ら実車イベントを開催して審査も一線級の高橋邦明さんという豪華なメンバーとなりました。しかも前日の審査ポイントのすり合わせからすでにヒートアップし、走行ラインからスピード、角度に至るまで細かい設定が行われました。
MCとしてマイクを握ったのはもはやドリフトミーティングの顔としてもおなじみの鈴木学さん。3日間にわたって開会式から閉会式までマイクを握り続ける圧巻のパフォーマンスで盛り上がりました。
ヨコモレディはDay2に夕陽あやさん、Day3に芹澤せいかさん、そして両日にわたって千葉えりかさんが担当し、会場に華を添えました。
今年はより多くのメーカーの出展を頂き、賑やかなピットエリアとなりました。新製品の展示や販売などもあり、各メーカーの方もドライバーとして競技に参加していただくなど、クロスオーバーな雰囲気が新鮮に感じられました。
TOPLINEはドリフトミーティングでも使用可能な7075ハードコート ピニオンギヤをアピール!貸し出しもOKとのこと。
選手としても参戦していた星宮さんのブランドRC926。手に持つのはスプリングの上下に装着してグリップ感を高めるハイトラクションシート!
発売されたばかりのニューモデル!フタバ7PXRは軽量化もされてドリフトユーザーにもおすすめとのこと。海外から来たドライバーも早速手に入れたようです。
AXONではYD-2用に設計されたハイビッグボアショックが好評。ウルトラローフリクションのYD-2用ベアリングも発売中!
YD-2用のコンバージョンをはじめ、多彩なドリフト関連パーツをリリースするRC ART。代表の杉浦氏は選手としても参加し、ユーザーと共にEnjoy!
最近はYOUTUBEでもおなじみのTNレーシング。YD-2コンバージョンも好調。
プロポメーカーのサンワではドリフト関連のアイテムも充実。最新型のジャイロやドリフト用スピードコントローラーを展示し、サポート体制も万全。
ドライバーとしてもハイレベルな走行を見せていたADDICTIONの筧さん。実車の寸法をそのままスケールダウンしたスーパーリアルの86ボディが注目の的!
審査区間はエビス南コースをイメージしたレイアウト。コース左側からトラクションを高めて加速しドライバーズスタンド前を通過、失速を少なく右外周の審査席前に飛び込み、アウトラインいっぱいを攻めるライン取りが指定されました。審査にはもちろんYDS(ヨコモ・ドリフト・スコアリングシステム)が併用されましたが、飛び込みのスピードが10ポイント、ドライバーズスタンド前と審査席前のエリアがそれぞれ30ポイント、そして各ジャッジの持ち点が10ポイント×3で振り分けられました。
例年設けられていた海外ドライバーのワールドクラス決勝特別枠ですが、今年は特に設定せずにノーハンディのインターナショナル コンペティションとなりました。しかし最近ではアジアやヨーロッパでの競技熱の高まりでイベントも多く、ワールドクラス決勝ベスト16には4名の海外ドライバーが進出しましたが、ドライビングスキルとしてはもはやボーダーレス。しかもインドネシアのコー・ジャック選手はベスト4に勝ち上がり、ハイレベルな走行でトップドライバーと互角の戦いを演じました。
ワールドクラスのトーナメント決勝を戦ったのは今最も勢いのある若手ドライバー星光選手と、全日本選手権にも参戦するベテラン厚田昌樹選手。ドライバーズスタンド前の飛び込みの時点から超接近する信じられないようなテクニックの応戦となり、ギャラリーも息をのむシビアなサドンデスの争いとなりましたが、星選手の圧倒的な加速に対してややインカット気味に飛び込む厚田選手のマシンはわずかにラインのズレが出たのか、2度目の再戦でわずかなポイント差となり決着、星選手が2019年のチャンピオンに輝きました。
2020年度のイベントスケジュールは近日発表いたします。基本的には2019年と同様の開催を予定しておりますが、詳細は後日ホームページにて発表いたします。