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YD-2シリーズ シャーシ徹底比較 Eシリーズ vs Sシリーズ
YD-2 Series Chassis Thorough Comparison E Series vs S Series

ヨコモのYD-2シリーズには、ダブルデッキシャーシにスタンダードなローマウントモーターの4ギヤ トランスミッションを装備したYD-2 Eシリーズと、より低グリップ路面に照準を合わせたハイマウントモーター仕様のYD-2 Sシリーズを合わせ、それぞれのシリーズに3グレードのマシンをラインナップし、現在合計で6車種がリリースされています。もちろんそれぞれの走行スタイルや路面状況、ユーザーのニーズに合わせたラインナップではありますが、ここではその2シリーズを徹底比較! 隅々まで詳しく解説いたします。

  RWD DRIFT CAR YD-2 SERIES  CHASSIS SPEC
   
  YD-2 E YD-2 E PLUS YD-2 EX   YD-2 S YD-2 S PLUS YD-2 SX
  Basic specifications
Scale 1/10
Drive RWD
Drive system Low mount motor 4 gear transmission   High mount motor 4 gear transmission
Differential Gear
Length 425mm
Width 198mm
Wheelbase 256mm
Internal drive ratio 1:2.6
Full Weight 1500g
 
  Chassis Material
=Plastic =Aluminum =Graphite
Main chassis  
Upper deck  
F bulk head  
F shock tower    
R shock tower  
Shock absorber  
Sus mount   ※1
St bell crank   ※2
Wheelhub  
Servo mount  
 
Front sus arm Short Standard   Standard
Rear sus arm LS Standard   Standard
 
Other Options     ・Aluminum rear brace support
・Aluminum rear brace
・Special motor mount
     

・Graphite side plate stiffner
・Aluminum diff drive cup
・Special motor mount
※1 B8-301FRA~C
※2 Y2-202V(Variable)

シャーシスペック表 ダウンロード [PDF98KB]
Chassis spec chart Download [PDF124KB]

Eシリーズ 基本概要

もともとは初代YD-2とYD-2 PLUSの2車種のラインナップで、ツーリングカーなどで一般的なダブルデッキシャーシに、2WDオフロードカーを参考にした4ギヤトランスミッションを搭載することで、リヤトラクションを高めながら左右バランスの崩れを防ぎ、圧倒的な性能で最強のRWDドリフトカーの称号を手にしました。さらに新設計のナロー グラファイトシャーシに多数のオプションパーツを装着したYD-2 EXが登場しましたが、世界各地のコンペティションで好成績を記録、あっという間にRWDドリフトのトップ コンペティションマシンとしてその名を高く掲げました。そして先日、従来のYD-2とYD-2 PLUSもEXのシャーシ構成や走行データをもとにリニューアル、フロントのトレッドやリヤサスのアライメントを見直して最新のドリフトシーンに適応し、EXの流れをくむ象徴的な文字”E”を冠して、YD-2 E、YD-2 E PLUS、YD-2 EXのEシリーズが完成いたしました。

Sシリーズ基本概要

初代YD-2のリリースで一気に膨らんだRWDドリフトスタイルですが、各地のサーキットで状況に合わせたセッティングが進む一方、マシンのレスポンスの良さから低グリップ路面でやや気難しさも見られるようでした。そこでチームヨコモが着手したのはマシンのバランスの見直しという大きな課題。セッティングではカバーしきれない部分をマシンの基本構成から再設計して低グリップ路面にも対応、最終的にシングルデッキシャーシとハイマウントモーターという組み合わせのSシリーズが生まれました。リーズナブルで扱いやすい樹脂シャーシのYD-2 S、カーボンシャーシやアルミ製ショックなどを装着したYD-2 S PLUS、さらにアルミ製やグラファイト製のパーツをふんだんに使用したハイエンドモデルYD-2 SXの3車種をラインナップしました。

E vs S モーター位置による重量バランス

両シリーズに共通なのは、モーターが加速する際の反トルク(回転しようとするローターがモーターケースを反対側に回そうとする力)がリヤタイヤを押し付ける方向に働く4ギヤのトランスミッションであるということ。減速時にはフロントへトラクションがかかりやすく、加速時にリヤトラクションがかかりやすくなる、ドライビングフィールと走行状況がマッチしやすいYD-2シリーズの大きな特徴でもあります。

YD-2 Eシリーズのミッションケースは4ギヤをモーターの上に配置し、重量物でもあるモーターをなるべく後方に搭載することでさらにリヤトラクションを高め、低重心設計で高い運動性能を獲得しています。コーナーリング中の微妙なドリフトアングルの変化にも機敏に対応し、クイックでダイナミックな切り返しはコンペティションにおいて大きな武器となります。

滑るタイヤを使用するRCドリフトの場合、低グリップ路面では積極的にマシンをロールさせてグリップを得るのがセオリーですが、重心の低いマシンでそれを実現しようとした場合、ロール(横方向)とピッチング(前後方向)のバランスが悪くなる場合もあり、それを根本的に解決したのがSシリーズのハイマウントモーターでした。重心位置が上がることで低グリップ路面でトラクションを得やすく、ピッチングの動きともマッチして路面対応幅が大きく広がりました。しかしただやみくもにモーターをミッションケース上に移設しただけでは運動性能が下がり過ぎてしまうため、ヨコモではあえてハイマウントモーター専用のミッションケースを新規開発し、他に類を見ない最高のバランスを獲得しました。さらにSシリーズのモーターマウントはモーター位置を前後に移動することができるため、重量バランスの微調整でシビアな路面状況にも的確に対応することが可能です。

E vs S シャーシ構成の違いによるトラクションバランス

メインシャーシの構成も、この2シリーズの大きな違いのひとつです。まずはツーリングカーなどに多く見られるダブルデッキシャーシのEシリーズですが、メインシャーシのねじれ剛性はある程度しなやかに保ちながら、アッパーデッキを装着することでピッチング剛性を高めています。低重心なシャーシ構成でも加重移動をしっかりと前後に伝えることで、運動性能とトラクションを得られるというのが大きなメリットとなっています。更にメインシャーシの素材の違いによる剛性の変更に加え、アッパーデッキも変更できることで組み合わせが増え、個々のドライビングスタイルに合わせたシャーシの剛性バランスを選びやすくなっています。

一方Sシリーズはアッパーデッキのないシングルデッキ構造。バッテリープレートでリヤ側のピッチング剛性を高めていますが、ステアリングサーボ付近はメインシャーシとサイドプレートのみでフロント周りに接続しています。先ほど書いたとおりSシリーズのハイマウントモーターは積極的なロールを生み出しますが、実は加減速時に前後方向にも大きな力が発生しますので、ピッチング剛性の高いダブルデッキシャーシと組み合わせると、特に減速時はステアリングレスポンスが高くなりすぎるなどのデメリットも発生します。そこでYD-2 Sではあえてシングルデッキとすることでフロントへの唐突な荷重移動を和らげ、ステアリングの操作感をややマイルドに仕上げています。サイドプレートとのハイブリッド構造でロールとピッチングのバランスを最適化し、さらにサイドプレートのネジ止め本数や、オプションのグラファイト製補強バーと組み合わせることで、剛性バランスのバリエーションを広げています。

バッテリー搭載

Eシリーズには2種のバッテリーホルダーが付属し、ニッカドやニッケル水素バッテリー、スタンダードなリチウムポリマーバッテリー、角型のリチウムポリマーバッテリーもスタンダードサイズからショートサイズまで、一般的な10分の1RCカー用バッテリすべてに対応しています。

Sシリーズはシャーシのバランスを追求し、ショートサイズの角型リチウムポリマーバッテリー専用としました。バッテリーの制約はできてしまいますが、長いバッテリーを搭載した場合のロールやピッチングの動きに比べてシャープな特性に仕上がるため、ハイマウントモーターとのマッチングは良好です。

サスアーム

新発売となったYD-2 E/E PLUSには、新設計のショート フロント サスアームを装備しています。これまでのYD-2シリーズはステアリングストッパーをサスアーム先端に当てて切れ角を規制する形式でしたが、YD-2 E/E PLUSではサスアームのショート化により、ストッパーを先端のジョイントに当てる方式とすることで、どのトレッド設定位置でも十分な切れ角が確保できるようになりました。また、この2車種にはリヤストロークを確保しやすいLSリヤサスアームも標準装備になっていて、ダウンストロークを生かしたセッティングも可能です。

YD-2 Sシリーズは従来のリヤサスアームなのですが、Sシリーズは元来低グリップ路面向けでリヤストロークを規制したセッティングが必要ではないため、メインシャーシがダウンストロークを規制しない形状になっています。そのため従来のアームでもダウンストロークを十分確保することができるわけです。

シャーシ素材の違いによる走行特性変化

Eシリーズ、Sシリーズともに、樹脂製シャーシとグラファイト製シャーシのマシンが存在します。上記のようなシリーズの違いとは別に、メインシャーシのマテリアルによる走行特性の違いも傾向が存在します。

まずは両シリーズの最もベーシックなYD-2 E/YD-2 Sで使われている樹脂製モールドシャーシ。グラファイト素材に比べるとしなやかな素材で、比較的素材価格が安価なため、低価格マシンに良く使われる素材です。しかし安いからと言って走行特性が悪いわけではなく、場合によってはグラファイト素材よりも高性能であるともいえます。シャーシ自体がしなやかであるために路面を捉えやすく、グリップが低めの状況でも高い安定感を発揮します。RCドリフトは硬いタイヤを使うため路面の細かい凹凸を拾いやすく、その振動を吸収するという意味でもドリフトに適した素材のシャーシであるといえます。シャーシ上の重量物の加重移動の力も適度に分散してくれるので、サスペンションのセッティングが多少悪くても安定した走行特性を見せてくれるため、ノウハウの少ない初心者にもお勧めです。

グラファイト素材、いわゆるカーボンシャーシは、剛性の高さによるレスポンスの良さが魅力です。セッティングを変更した際にも的確に反応してくれるので、ノウハウのあるエキスパートドライバーにとっては大変魅力的です。スピードを上げて走行してもシャーシのヨレが無く、ダイナミックな走行でも限界の高さを感じさせてくれます。樹脂製のシャーシに比べるとセッティングの許容範囲がやや狭く感じられることもありますが、その分違いを感じられやすくなるため、ある意味セッティングのしやすいシャーシであるともいえます。そしてなによりグラファイト素材の持つ高級感は、走行特性以前にオーナーの所有欲を満たす重要なポイント。YD-2シリーズに使われている高級な艶消しグラファイト素材は高性能であるとともに、マシンのルックスをハイセンスに仕上げ、ハイレベルな走りをイメージさせる雰囲気を醸し出します。

アルミパーツを多用したYD-2 EX

EシリーズのトップエンドマシンYD-2 EXは豊富に装備したオプションパーツが魅力です。前後ショックタワー、フロントバルクヘッド、ステアリングベルクランク、リヤブレース、リヤブレースサポート、前後サスマウント、SLFビッグボアショック、サーボマウントと、かなり多くのパーツがアルミ製となっており、ブラックアルマイトにべベルエッジ処理が施されたデザインで重厚感満点です。もちろんメインシャーシとアッパーデッキも反発力としなやかさを兼ね備えた艶消しグラファイトのナロータイプで、アルミパーツとのコントラストが美しい仕上がりです。

新設計パーツを装備して戦闘力アップしたYD-2 SX

YD-2 SXもアルミパーツがふんだんに使われていますが、さらに戦闘力を高める新規設計パーツを投入しています。まずはアルミ製の分割式ステアリングシステム。センターリンクを分割することでタイロッド取り付け位置を移動し、トレッド幅に合わせたアッカーマン比が設定しやすくなりました。もちろんアッカーマン比の設定幅も大きく広がり、従来よりも細かく設定することが可能なので、好みの特性に設定しやすくなりました。さらに標準が3段階のモーター位置を設定できるのに対し、スペシャルモーターマウントを使用したSXは7段階の位置を選択可能。前後の振り幅は同じですが、位置を細かく変更することで微調整が可能になっています。

バリエーションが多くシャーシ選びに悩んでしまいがちなYD-2シリーズですが、自身の走行条件やドライビングスタイルを明確にすることで、最適なマシンを見つけることが可能です。ぜひあなたにとって最高のマシンを探し出してみてください。

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