アジア・オンロード・チャンピオンシップ 2018 in 谷田部アリーナ
Asia On-Road Championship 2018 in YATABE ARENA
2018年10月12日から14日にかけて谷田部アリーナで開催されたAOC(アジア・オンロード・チャンピオンシップ)。今年から3日間開催となったことでボリュームが増したためか、東南アジアなど海外からの参加者が増え、例年以上に国際的な雰囲気でのレースと成りましたが、逆に国内選手には休日負担の関係からか若干ハードルが上がった様です。但し参加されたファンの方々からは、世界チャンピオンも参加するので、一見格式が高く恐る恐るの参加ながら、体験後の印象は通常のローカルレースよりも純粋に楽しめた。来年も必ず参加したいとの声が多く聞かれた有意義なイベントでした。
チームヨコモでもワールドチャンピオンのロナルド・フェルカー選手をはじめ、クリストファー・クラップ選手・マーティン・ホッファー選手が来日し、ロナルド選手とクリストファー選手はBD9のプロトタイプマシンでツーリングカーMODクラスに参戦しました。
会場内にも発売を間近に控えたBD9のサンプルマシンも展示、おかげさまで多くのファンの皆様から注目を浴び、たくさんのご質問を頂きました。サンプルマシンとは言え、BD9のイメージとコンセプトは多方面から賞賛を頂くことが出来ました。
レースでもBD9プロトタイプの走行に期待がかかりましたが、残念ながらレースでは、発売間近の日本開催レースと言う事で、出来る限り従来品や試作パーツを使用せずに製品版の使用を優先したのですが、肝心のサスアームはフロント製品版、リヤは製品版が間に合わずプロトを使用、前後の剛性が異なりバランスに欠けた不完全なマシンでの走行開始となってしまいました。予選6回中5回の2日間は前後バランスの崩れからか思うようにタイムを伸ばすことが出来ず、厳しいレース展開でした。2日目夜にようやくBD9製品版リヤサスアームが完成、3日目最終日予選1回は新型リヤサスアームを組み込んでの走行で、タイムアップは果たしたものの、予選順位の差を覆すことが出来ず決勝6番スタート。ツーリングMODクラスではロナルド選手の5位が最高順位となりました。
一方ダイレクトドライブのカテゴリーは好調で、ヨコモはF1クラスも1/12モデクラスも優勝。特に1/12モデクラスでは今年度のワールドチャンピオンのハグバーグ選手も参加する中、新型のYRX12 2019年仕様をドライブする江袋兎々選手は完璧な走行。予選6ラウンド全てトップゴールでTQを獲得。決勝でも2ラウンド共に2位にワンラップ以上の差をつけての完璧な優勝を果たしました。ヨコモ1/12チームは今年度の世界選手権をキャンセルした事も有り、マシンもドライバーも仕上がりは素晴らしく新型のYRX12 2019年仕様の最大の美点、コーナーでの失速感の少なさや立ち上がりでのリヤトラクションの増強性能を活かした走りをマスターした完全優勝の江袋兎々選手に加えて3位に柳澤良安選手(弟)が、4位には柳澤利亘選手(兄)が入賞し上位を固めました。
さらにフォーミュラクラスでもヨコモYR-10Fをドライブする柳澤兄弟の利亘選手と良安選手の2名が快走、他を寄せ付けることなく2台でのトップ争いとなりました。予選は良安選手がTQを獲得するものの、決勝では利亘選手が逆転のトップゴールでワンツーフィニッシュを決めYR-10Fの高性能をアピール、また7位にも高瀬芳樹選手が入賞しました。
久しぶりの来日で快走が期待されたロナルド選手でしたが、マシンバランスの崩れで不甲斐ないレース結果となってしまいました。しかしレース終了後の16日(火曜)に製品バージョンの部品を組込んだBD9をロナルド選手、開発部の松崎隼人、北川直也の3名で再セッティング、テスト走行を行いました。結果は彼が設計初期より携わったBD9のイメージ通りの出来栄えが確認出来、全てのユーザーに自信を持ってお勧めできる性能だとのコメントも貰えましたし、開発スタッフ一同、ホット肩を撫で下ろし、製品化に邁進出来る事に成りました。超進化のBD9にご期待下さい !! 10月末の発売をぜひお楽しみに !!
AOC 2018 in YATABE ARENA