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IFMAR世界選手権連覇を目標に、チームヨコモが威信をかけて仕上げたスーパードッグファイターのワークス仕様。熾烈な1991年のレースを制したマシンと同仕様の“スーパードッグファイター ワークス‘91”が鮮烈に蘇ります!
2ベルトドライブ4WD、4輪独立・ダブルウィッシュボーンサスの基本構造はドッグファイターから引き継いでいるものの、さらなる低重心化の促進やアッパーデッキの標準採用、サスペンションのロング化により、大幅なスタビリティの向上を果たしています。ダブルデッキのシャーシ構造にすることで飛躍的にピッチング剛性を高め、シャープなレスポンスと安定感を両立させた、本格競技用モデルの元祖と言えるマシンです。
<キット詳細>
■ 1991年世界選手権参戦マシンと同仕様を復刻
■ 2ベルトドライブ4WD
■ 前後ダブルウィッシュボーン サスペンション
■ FRP製 ダブルデッキシャーシ
■ 前後ロングサスアーム
■ 前後ユニバーサルシャフト
■ アルミ製 車高調整式ショック
■ 前後ギヤデファレンシャル
■ スリッパークラッチ標準装備
■ FRP製ショックタワー
■ 2.2インチ ホイール
■ フルボールベアリング
■ クリアボディ・ウイング付属
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※ キットには2チャンネルプロポセット(送信機、受信機、スピードコントローラー、サーボ)バッテリー(7.2v~7.4v)、充電器、モーター、ポリカーボネート用塗料等は含まれません。別途お買い求めください。
*The kit does not include motor, batteries, and other R/C electrics.
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オフロード走行に特化したロングストロークのダブルウィッシュボーンサスペンションはすでにこの時代で完成されている。ダンパーはアルミ製のシリンダーで精度が高く、メンテナンスのしやすい構造になっている。
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ターンバックル調整式のアッパーアームとタイロッド。素早くセッティングが行えることで、路面状況への対応もしやすいい。
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前後のドライブトレインには当時のようなボールデフではなく、現代のパワーソースに対応しやすく、メンテナンスの簡単なギヤデフに変更されている。
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ロングスパンサスアームを生かすため、前後ショックもロングストロークになっている。アメリカンスタイルのビッグジャンプにも対応でき、ギャップ走破性も大幅に高まった。
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サーボの固定は現代風のサーボステーで固定する方式に変更。走行中にサーボが外れるような、発売当時のトラブルに対応している。
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ホイルハブの軽量化や、樹脂製のステアリングブロックを採用し、バネ下重量の軽減が施された足回り。レースマシンとしてのモデファイが感じられる。サスアームもロング化され、走破性が大幅に向上している。
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モーターは現代のブラシレスモーターも取り付け可能。ただし3mm幅の2ベルトドライブなため、少ターン数のパワフルなモーターは避けたほうがよさそう。
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バッテリーホルダーはショートサイズLi-poバッテリー専用。メインシャーシにはバッテリースロットも開けられているが、Sub-C用のバッテリーホルダーは無いので注意が必要だ。
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アッパーデッキ側にはベルトテンショナーも装備。ベルトの張り調整機能は無いものの、バルトのバタつきを軽減することでセンタープーリーでの歯飛びを最小限に抑えている。
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YZ-870Cではオプション設定などで取り付けられていたアッパーデッキが標準装備されている。現代のマシンにも通ずるダブルデッキ シャーシ構造はこのマシンで完成した。
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ダミーのバラセル用バッテリースロットは一般的な3-3搭載のほかに、左右のバランスを最適化するための4-2搭載にも対応した形状となっている。
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スパーギヤには現行のパワーソースにも対応できるよう、スリッパークラッチが標準装備されている。
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リヤサスアームも大幅にロング化されている。サスアーム先端はホール内側に入るような設定になっていて、サスペンションの作動効率を高めることができるようになった。
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リヤのホイルハブも薄型となり、サス作動を効率化するとともに、軽量化で駆動効率も高めている。リヤハブはサスピンを通す穴が2カ所開けられて、ロールセンターを変更することで走行特性を変化させられる。
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ウイングマウントはワイヤーを短く変更し、ダウンフォースをダイレクトに受け止められる構造でリヤトラクションを高める。
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オフセットが変更されたフロントホイール。サイズはもちろん2.2インチが採用され、タイヤも新型のスーパースクエアブロックが装着されている。
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リヤタイヤもオフセットが大きく変更となり、ロングスパンサスアームがホイール内側まで入り込む設定。オフセットとしては現代のものと同様で、すでにこの時にノウハウが確立している印象だ。